「うちの子どもは、勉強に対してやる気がない…」「何度言ってもゲームばかりしてる」。このような状態でつい、「勉強しなさい!困るのは自分だよ!」と強い口調で言ってしまったり、「子どもに何て言えばよいのかわからないから、何も言えない…」というお悩みをお持ちの親御さんが非常に多い。
まず大事なことは「子供はやる気を出せなくて当たり前」だということを大人が理解することです。大人になれば、いろいろな経験から「頑張り時」が分かります。それは、「いま頑張れば、どういう結果を得られるのか?」大人は人生経験上で想像できるからだと思います。
逆に子どもたちはどうでしょうか?「いまの頑張りがどういう結果に結びつくのか?」ほとんどのお子さんは、想像がつかないと思います。それは、これからの学校生活を通して「努力は実を結ぶ」とか「努力しても足りないことだってある…」ということを経験し学んでいくことだと思います。子供の人生経験をつむのがこれからだということです。
まずは「子供は先を想像できない、どうなるか分からないから頑張れない…」という状態なのを分かってあげてください。そして、自分のお子さんが分かりやすい言葉で、先が想像できる例え話をしてあげてください。勉強に対する「やる気」は、単に「勉強しなさい」では伝わりません。なぜ勉強が必要なのか?勉強することで将来どんなことにつながるのか?こういった話を親子で話せる環境を作り、コミュニケーションをとることから始めてみてください。